中国切手とは?参考買取価格や種類をご紹介します

中国切手

中国切手とは、その名の通り中国で発行された切手のことを指します。

中国切手の種類は莫大な数がありますが、その中の一部には高額な買取額がつく切手もあり、赤猿のようにバラ切手1枚で10万円を軽く超えるシリーズも多数存在します。価値の高い中国切手は「プレミア中国切手」とも呼ばれ、高価買取も期待できます。

このページでは、特に注目すべき中国切手の参考買取価格や種類についてご紹介します。ぜひ中国切手買取の参考にしてください。

まだまだ高い値打ちが!中国の切手ブーム

中国国内では富裕層を中心に切手ブームが起きています。中には、日本に残っている中国切手を求めて、中国から日本へ足を運ぶコレクターもいるようです。ブームに便乗して、中国切手の偽物も多く出回っています。 中国切手の買取価格は、2011年の8月~10月頃をピークに下がっているみたいですが、まだまだ高値で取り引きされています。買取価格が高いうちに、しっかりと目利きのできる買取店に早めに売れば、高価買取も十分狙えます!

中国切手の種類と参考買取価格

  • 「赤猿(子ザル)」の参考買取価格
    赤猿のイメージ画像
    参考買取価格
    20万円(美品)

    発行:1980年 
    編号:T46

    1980年に中国で発行された切手です。中国のプレミア切手として非常に有名で、赤い背景に猿の絵が描かれているため「赤猿」と呼ばれています。正式名称は「子ザル」で、赤猿の名称が使われるのは日本を含めごく一部のみです。赤猿はバラでも1枚10万円以上の買取価格が期待できるプレミア切手で、赤猿のシート切手であれば500万円以上もの買取価格を期待することもできます。

  • 「オオパンダ1次」の参考買取価格
    オオパンダ1次のイメージ画像
    参考買取価格
    1万4,000円(3種完)

    発行:1963年 
    編号:特59

    1次オオパンダ切手は文化大革命時代に発行された中国切手です。大まかに分けると1次と2次のオオパンダ切手があり、1次は3種類が発行されています。中国の有名画家「呉作人」が描いたパンダの絵が愛らしく、高い人気を誇る中国切手です。オオパンダ切手1次の参考買取価格は、完品状態で1万2,000円~1万5,000円ほどです。残存数の関係上、2次よりも1次の方が希少性が高く、より高く売れることが期待ができます。

  • 「オオパンダ2次」の参考買取価格
    オオパンダ2次のイメージ画像
    参考買取価格
    1万8,000円(耳付き・6種完)

    発行:1973年 
    編号:革14

    2次オオパンダ切手は6種完にて発行された中国切手です。1次オオパンダ切手の10年後に発行され、1次よりも発行枚数が多くなっています。当時の日本は「カンカン」と「ランラン」が中国から上野動物園にやってくるなど、「絶大なパンダブーム」だったということも重なり、当時はオオパンダ2次切手を購入される方も多くいました。そのため、2次オオパンダ切手の希少性は実はそれほど高くありません。美品の状態であれば、バラでも4000円前後は期待できます。

  • 「少年たちよ、子供のときから科学を愛そう」の参考買取価格
    少年たちよ、子供のときから科学を愛そうのイメージ画像
    参考買取価格
    12万円(小型シート1種完)

    発行:1979年 
    編号:T41m(6種完の編号はT41m)

    中国切手「少年たちよ、子供のときから科学を愛そう」は発行部数が少なく、希少価値の高い中国切手です。6種完のバラ切手はそれほど価値は高くはなく、買取価格は1枚100円前後です。発行枚数10万枚と非常に少なく希少価値の高い小型シートは、1枚でも15万円前後の買取価格が期待できます。使用済みの小型シートでも、7-8万円の買取価格が付くこともあります。

  • 「毛主席詩詞」の参考買取価格
    毛主席詩詞のイメージ画像
    参考買取価格
    25万円(10種未完)

    発行:1967年 
    編号:文7

    毛主席詩詞切手は中国切手のひとつで、プレミア切手の1つとしても非常に有名です。第1次、第2次、第3次に分かれ計14種が発行されています。詩詞を書く「毛沢東」と「詩詞」そのものが、切手の図柄になっています。14種類全てが揃うことは滅多になく、すべてが揃っていれば買取価格は30万円前後になることも珍しくはありません。未使用品に比べれば価値は下がりますが、消印が付いた使用済みの切手にも買取価格が付くほど価値の高い切手です。毛沢東は中国の革命家として有名ですが、実は詩人としても広く知られています。文化大革命時代の中国では、毛沢東が詠む詩詞は非常に重宝されていたといわれています。

  • 「中国共産党50周年」の参考買取価格
    中国共産党50周年のイメージ画像
    参考買取価格
    3万3,000円(9種完)

    発行:1971年 
    編号:革4

    中国共産党50周年切手は、文化大革命時代に発行された中国切手です。通称「文革切手」と呼ばれ、プレミア切手の1つとして知られています。9種完でうち3枚は絵柄が連続した「3連刷」が特徴です。文化大革命時代の切手は、プレミア価値が付くものが多いです。中国では一時期、「切手収集が禁止」されていた時代があり、中国本土に当時の切手の残存数が少なくなってしまったからです。中国共産党50周年切手も、今では貴重な存在の切手ため、希少価値が高くなっています。中国共産党50周年切手の買取価格は、未使用の3連刷なら5,000円前後、残り6種は7,000円前後が買取相場になっています。

  • 「パリコミューン100周年」の参考買取価格
    パリコミューン100周年のイメージ画像
    参考買取価格
    5万2,000円(耳付き・4種完)

    発行:1970年 
    編号:革3

    パリコミューン100周年切手は、文化大革命時代に発行された中国切手で4種完です。パリ・コミューンとは、人物名ではなく、フランスのパリで起こった世界初の社会主義政権のことを指しています。中国とフランスは共に「社会主義」であるため、現在の国作りの基本ともなる運動活動を、切手のデザインに採用されたといわれています。パリコミューン100周年切手の買取価格は、バラで5,000円前後の値段が付くこともありますが、4種がすべて揃っている状態だと2万円前後の買取価格が期待できます。切手の耳付き(シート周りの白い余白のこと)であれば価値が更に上がり、参考例のように高い値段で取引されることもあります。

なぜ高い?中国切手が高額で取引される理由

文化大革命の時代、切手の収集は禁止されていました。そのため当時の切手はほとんど残っておらず、貴重価値がついた現在、高額で取引されています。どうして切手収集が禁止されていたのかというと、切手収集は欧米文化の一環であったからです。愛国心が最も重視された時代だったため、もちろん異国の文化が歓迎されることはありませんでした。

文化大革命時代の当時は外国へ切手を輸出することも出来なかったので、旅行者が国外へ持ち出すしか方法はありませんでした。したがって中国国内には今や当時の切手はほとんど残っておらず希少性が高くなっています。その上、綺麗な状態で保管されているものはごくわずかな為、美品の物になると非常に高い値が付きます。

その一方で、日本には中国よりも当時の中国切手が多く残されています。それはなぜかと言うと、中国が外貨獲得の為に輸出していた文化大革命時代の切手を、古くより中国と交流のあった日本だけは買い取ることができたからです。

中国バブルの影響も

中国切手の値が高騰したもう一つの理由として、中国の経済発展が挙げられます。バブルを迎え金余り状態になった中国には、投機ブームが到来。骨董品・美術品に加え、このようなプレミア切手も収集品として注目を浴びました。 希少価値のあるコインや紙幣なんかも対象になっています。そのため価格がどんどんつり上がって行き、現在に至ります。

近年の日本の中国切手買取ブームは、そういった投機家たちが、日本へ来て価値ある中国切手を買い戻しているからです。

値が下がる前に早めの売却が吉

中国のGDPはピーク時に比べ低下を続けています。 その為中国切手の価値も比例するように値が降下中。もしコレクターの方で買取を考えているなら、値が下がりきる前の今が絶好のチャンスなのかもしれません。

【編号】中国切手の(文)や(革)っていったい何?

中国切手を見ていて、アルファベットや漢字や数字で記された記号を目にすることはありませんか?例えば有名な赤猿切手であれば「T46」、オオパンダ2次であれば「革14」などの記号がついていますよね。
この(文)や(革)とは、「編号」と呼ばれているもの。年代ごとに区切られており、この編号がわかれば大体の発行年数がわかるようになっています。

中国切手で高く買取りされるのは、文化大革命時代の切手です。時代色が強く打ち出されているのが特徴で、赤色や毛沢東の肖像が図案として多く採用されています。これらの切手は通称【文革切手】とも呼ばれ、この時代に発行された切手はどれも高い買取額がつく傾向にあります。

編号は1949年から編号がつけられるようになり、もちろん文革切手にもつけられています。ちなみに日常で使用する普通切手には、編号が入っていません。
当時の中国では切手の収集は禁止されており、外国へ切手を持ち出すことも出来ませんでした。
そのため現在残っている中国切手は、旅行者が持ち出したものが大半。
必然的に残存数が少なく、どれも希少価値が高い切手となっています。
実は日本は他の国と比べ、中国切手の残存数が多いのです。
そのため中国切手の購入を目的に、投資家たちが日本へ足を運ぶことも。

何故日本に残っている枚数が多いのかというと、日本と中国は昔から関係が深かったから。
パンダや日中平和友好条約を題材とした記念切手や特殊切手も多く発行されています。
その時代に中国へ旅行へ行った日本人が、中国切手をお土産として持ち帰るケースがあったため
日本に残っている中国切手が発見されたりするのです。
編号を事前に買取店へ連絡しておくと、相場の検索や買取がスムーズになる場合もあります。
買取をお考えの中国切手があれば、編号を事前に調べておくと良いかも知れません!

全部でいくつある?【編号】の種類

編号は記号ごとにそれぞれ意味があり、日本でいうところの記念切手や特殊切手のような、切手の種類が記号でわかるようになっています。

編号「紀」

これは記念切手のジャンルになります。 こちらの編号は1949~1967に発行された中国切手についているもの。 例えば「紀122」の「文化革命の先駆者・魯迅」でしょうか。 この時代の切手は470種類発行されました。

編号「特」

1951~1966年までの切手になります。 特がつくジャンルは、特殊切手。 普通の記念切手とは違い、中国の勝利をお祝いする切手となります。 8種完の「子どもシリーズ」は「特54」です。

編号「文」

1967年~1970年の間という短い編号です この頃に毛沢東率いるプロレタリア文化革命の際に「紀」と「特」がつく中国切手は廃止となりました。 「文」がつく切手は全80種類がありますが、発行中止になってしまった切手も含んでいる数のため それらは殆ど出回っていないようです。

編号「革」

1970年に発行された「現代京劇」切手より、切手に番号が振り分けられるようになりました。 以前の「文」がつく切手と区別するために「革」の編号が用いられるようになったそうです。 この革がつく切手は95種類まであり、この時代から様々な絵柄を用いて発行されるようになりました。

編号「J」と「T」

1974年以降に発売された切手の編号で、「J」は記念切手、「T」が特殊切手となります。 有名中国切手「赤猿」の編号は「T46」ですね。 Tの編号になってから46番目に発行された切手なので、46という数字がつけられています。 つまり、1974年以降に46番目に発行された特殊切手という意味ですね。 この編号を知っていると中国切手のだいたいの発行年を知ることが出来るので、 中国切手の収集にはもちろん、買取にも有利に働きます。 中国切手の買取を考えている方は、お手持ちの切手の編号を知っておくと良いでしょう!

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