特殊切手とは?価値や種類をご紹介します
特殊切手とは国家的イベント、キャンペーン、宣伝などの意図があり発行される切手の事です。普通の切手とは違い発行枚数が限られている上、販売期間や販売される郵便局までもが限定されている場合がある、物によっては非常に貴重な切手になります。そんな特殊切手の価値や価格などについてご紹介します。特殊切手を査定に出す前に、ぜひご一読ください。
どんなものがある?有名なシリーズやプレミアのつくものを紹介
ここでは数ある日本の特殊切手の中でも、特に人気がある代表的な種類をご紹介します。こちらに記載されているシリーズは価値の高い特殊切手が多く査定額も期待できます。ぜひご参考にしてください。
国立公園シリーズ
日本初の特殊切手として有名なシリーズです。国立公園切手の価値は、第一次国立公園切手と第二次国立公園切手で異なり、第一次国立公園切手の方が価値が高いです。第一次国立公園切手は戦前と戦後でも価値が異なり、買取相場では戦前の方が高い価格が付いています。
文化人シリーズ
文化人切手とは、歴史に残る偉大な功績を残した文化人が描かれたシリーズの切手です。文化人切手は「第一次」と「第二次」に分けられ、額面以上の価値があるプレミア切手も多く存在しています。「野口英世」が最初に発行され、最もプレミアが付いている「西周」切手も有名です。
年賀切手
年賀切手は年賀状のやり取りを行う目的で発行されたシリーズの切手です。日本の他に、韓国、中国、台湾などの国でも発行されています。日本初の年賀切手には「富士山」がデザインされ、年賀切手の中でも高い価値と査定額を誇っています。
ふるさと切手
ふるさと切手は「ふるさと」を題材とするシリーズの切手です。最初の頃は「地方切手」と呼ばれていましたが、切手収集家が親しみを込めて「ふるさと切手」と呼んでいたため、正式名称が変わりました。47都道府県がテーマで、コレクターなどに人気の切手です。
特殊切手を売りたい人はまずは無料査定に出してみましょう
特殊切手の中にはプレミアがついているものも多数あります。
それを調べるのは素人ではなかなか大変なので、簡単に調べてくれるサービスを利用すると良いでしょう。切手買取店に持ち込んだり、無料査定をしているお店に出張査定にきてもらうとよいですね。
バラとシートで査定額が変わることがあります
特殊切手を買取に出す前にぜひ知っておいて欲しいのですが、他の切手と同様にバラとシートでは価値が異なり査定額が変わる場合もあります。また大量の切手をバラの状態のまま査定に出すと、お店によっては買取NGの場合も。バラ切手でも事前に仕分けをしてから査定に出すと買取金額UPが狙えることもあります!バラ切手の仕分け方法など詳細は、下記のリンク先を参考にしてみてください。
記念切手の種類と参考買取価格
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第1次国立公園「阿蘇」の参考買取価格 - 参考買取価格
- 1万2,000円(小型シート)
発行:1939年
額面:2銭・4銭・10銭・20銭特殊切手の中でも人気の高い「国立公園」シリーズです。国立公園切手の種類は大きく分けると、1936年から1956年に発行された「第1次国立公園切手」と、1962年から1974年の間に発行された「第2次国立公園切手」の2種類に分けることができます。切手の価値としては、「第1次国立公園切手」の方が価値が高いとされています。阿蘇切手の場合、それぞれ額面の異なる「久住山」「中岳」「火口」「中央火口丘群」の全4種類の構成で、阿蘇国立公園がデザインされています。阿蘇切手の買取価格は、2銭が20円、4銭が300円、10銭と20銭が2,000円前後が目安です。小型シートは5,000円ほどで、状態が良ければ2万円以上の価格が付くこともあります。
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文化人切手「西周」の参考買取価格 - 参考買取価格
- 12万円(20枚シート)
発行:1977年
額面:10円文化人切手シリーズの中で最も高い価値を持つ「西周」切手です。文化人切手は歴史的な偉人が描かれた特殊切手で、第1次文化人切手は「野口英世」や「夏目漱石」、「福沢諭吉」など偉人の肖像が使われ、1949年~1952年にかけて発行されました。第2次文化人切手は1992年から2004年まで続き、全31種類が発行されるロングセラーシリーズとなりました。切手としての価値は第1次文化人切手の方が高く、哲学者の「西周」切手が一番高い買取価格が付いています。西周切手はバラ切手1枚でも1,000円程の価値があり、シートが美品の場合は高額買取も期待できます。発行された当時は普通切手の代わりとして使われていたといわれ、未使用品の切手が非常に少ないため、新品の美品は高値で取引されています。
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年賀切手「富士山」の参考買取価格 - 参考買取価格
- 7万5,000円(20枚シート)
発行:1935年
額面:1.5銭年賀切手は年賀状のやり取りを行う目的で発行される切手です。当時は私製はがきに年賀切手を貼り付けして出す人が大半を占めていた時代で、こちらの富士山切手も年賀用として発行されたものです。日本で初めて発行された年賀切手として有名で、100枚と20枚の小型シートがあります。江戸時代に活躍した画家・渡辺崋山が描いた「富嶽之図」のまわりに、菊紋と松竹梅があしらわれた図案が特徴ですね。年賀切手「富士山」は、年賀切手の中では非常に高い価値があり、小型シートは高額買取されることも珍しくありません。美品であればバラ1枚で1,000円前後、20面シートだと8万円前後の買取額が付くこともあります。
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ふるさと切手「ふるさと心の風景」の参考買取価格 - 参考買取価格
- 8,000円(10枚シート×10集)
発行:2008年~2011年
額面:80円ふるさと切手は1989年より発行されている「故郷」をテーマにした切手の総称です。発売当初は「地方切手」という名称でしたが、愛好家たちに親しまれてきた「ふるさと切手」が、2007年より正式名称となりました。ふるさと切手には、都道府県シリーズ、ふるさとの花シリーズ、ふるさと心の風景シリーズなどがあり、コレクションの価値もあることから人気の切手です。写真にあるふるさと切手は「ふるさと心の風景」シリーズで、第1集から第10集まで揃っています。各集ごとに1シートでまとめられ、10種類10枚の切手が並んでいます。買取価格は他の切手と同様、バラかシートで買取額にも影響します。バラはほぼ額面通りですが、状態が良いものだと、シート1枚につき1,000円程度で買取される場合もあります。
特殊切手の一覧
- 「鉄道シリーズ」第四集
- 「鉄道シリーズ」第三集
- 「日本の建築シリーズ」
- 「日本の山岳シリーズ」
- 「伝統的工芸品シリーズ」
- 「ふるさと切手」
- ふるさと切手「沖縄の海」
- ふるさと切手「都道府県の花シート」
- ふるさと切手「北海道の花」
- ふるさと切手「東京の四季の花・木VI」
- ふるさと切手「地方自治法施行60周年記念シリーズ」
- 「米国からのハナミズキ」寄贈100周年切手
- 「星の物語シリーズ」
- 「奥の細道シリーズ」
- 平成28年度の年賀切手
- 年賀切手「円山応挙のトラ」
- 昭和20年代の年賀切手シート
- 「国宝シリーズ」
- 「文化人シリーズ」
- 「20世紀デザイン切手シリーズ」
- 「ディズニーキャラクター」
- 「日本の城シリーズ」
- 「国立公園シリーズ」
- 「ふみの日」
- 「戦後50年メモリアル 第5集」
- 「世界遺産切手 富士山-信仰の対象と芸術の源泉」(第7集)
- 「世界遺産切手 富岡製糸場と絹産業遺産群」(第8集)
- 「海外の世界遺産シリーズ 第4集」
- 「海外の世界遺産シリーズ 第5集」
- 「源氏物語」一千年紀
特殊切手と記念切手はどう違う?
特殊切手のような側面もある記念切手が存在していたりと、記念切手と特殊切手の違いというか境界は非常に曖昧です。大別すると記念切手も特殊切手に含まれてしまうような気もします。現に日本郵便では、記念切手とシリーズ切手をまとめて特殊切手としています。
分けた場合の覚え方としては、記念切手は国家的行事を記念して発行される切手で、それ以外の意図があって発行されるものを特殊切手と考えるといいかもしれません。