記念切手とは?価値や種類をご紹介します

記念切手

記念切手とは簡単に言うと、「国際的な行事を記念して発行される切手」の事です。 言い換えると「国際レベルの切手」と言えるのですが、こうなってくるとちょっとすごい切手の様に感じませんか? なので、ここでは【記念切手の買取価格】などについて発信していこうと思います。

記念切手は高い?価値を調べてみた

記念切手は国際的な行事を記念して発行される切手と言いましたが、言い換えると限定品切手と言えます。当然発行し発売されたタイミングを逃してしまうと、その後は新規で購入する事は困難になります。 とまぁ、軽く言っただけでほとんど記念切手の価値について答えを言った感じですが、続けましょう。 ここで重要な点は「記念切手の発行枚数」です。

発行枚数が少ない記念切手は期待できる

発行枚数が少ない記念切手は、残存するものも少ないため希少価値が高いです。特に古い時代に発行されたものは現存数が少なく、より切手の価値が高くなります。発行枚数が少ない記念切手はそれだけでも、高い買取価格を期待できます。

近年の記念切手は発行枚数が多い傾向にある

印刷技術の発達もあり、現代において切手の発行枚数は飛躍的に向上しました。記念切手においても同様で、発行枚数は切手の価値に大きな影響を与える要因の一つです。記念切手とはいえ、発行枚数が多ければ買取市場に出回っている数も多く、額面以上の価格を期待するのは難しいでしょう。

まとめ:希少性の高い記念切手であれば価値が高い

ここまで記念切手の価値について書きましたが、「記念切手=価値が高い」というわけではありません。あくまで希少性の高い記念切手であれば、価値が高いといえるのです。例えば日本で最初に発行された記念切手「明治天皇銀婚記念切手」の場合、1894年発行の古い切手のため、美品で所持されている方は非常に少ない希少性の高い切手です。さらに「日本初の記念切手」ということも重なり、価値の高い記念切手として一定の評価を得ています。

記念切手は査定に出すとお得

記念切手はプレミアがついて額面より高くなるものが多いです。

記念切手を換金したくても、郵便局では所定の手数料を支払い、新しい切手やハガキなどに交換するしかできません。金券ショップでは額面以下にしかならないので、ハッキリ言って損をしてしまいます。そこでオススメなのが、切手買取店に持ち込んだり、無料査定をしているお店に出張査定に来てもらったり、宅配査定を利用する方法です。これほど便利でお得な買取サービスは他にありませんので、記念切手の買取を検討中なら、切手買取業者をどんどん積極的に利用しましょう!

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記念切手の種類と参考買取価格

  • 切手趣味週間「見返り美人」の参考買取価格
    見返り美人のイメージ画像
    参考買取価格
    4万5,000円(5枚シート)

    発行:1948年 
    額面:5円

    プレミア切手が数多く存在する「切手趣味週間」シリーズの中で、最も有名な「見返り美人」です。江戸時代に活躍した浮世絵師・菱川師宣の代表作「見返り美人図」が切手の図案に採用されています。日本が空前絶後の切手ブームの時代、誰もが憧れた切手で当時はプレミアが付き高額で取引されていた切手です。現在でもバラ1枚で3,000円~6,000円の買取価格を期待でき、5枚1セットのシートは状態が良ければ5万円ほどの価格が付く場合もあります。

  • 切手趣味週間「月に雁」の参考買取価格
    月に雁のイメージ画像
    参考買取価格
    5万円(5枚シート)

    発行:1949年 
    額面:8円

    見返り美人と同様、プレミア切手として根強い人気を誇るのが「月に雁」です。ゴッホやモネなど西洋画家にも影響を与え、世界的にも有名な浮世絵師・歌川広重が描いた名作「月に雁」が切手の図案に採用されています。切手ブームが過ぎ去った今でも、バラ1枚で5,000円前後で買取が行われています。5枚1セットのシートは2~3万円が買取相場ですが、状態が良ければ更に高価買取を期待できます。

  • 「札幌オリンピック冬季大会記念切手」の参考買取価格
    札幌オリンピック冬季大会記念切手のイメージ画像
    参考買取価格
    8,000円(小型シート100枚)

    発行:1972年 
    額面:20円/50円

    1972年に開催された札幌オリンピック(第11回冬季オリンピック)の開催記念に発行された切手です。20円切手が2種類、50円切手が1種類発行されています。ほかに、3種類連刷の小型シートが発売されています。バラ1枚で20円~50円ほどで、小型シートも額面程度が買取相場です。オリンピック記念切手は他に、東京オリンピック記念切手、長野オリンピック記念切手などがありますが、切手の買取価格はいずれも額面程度の買取価格です。

  • 「大正婚儀記念切手」の参考買取価格
    大正婚儀記念切手のイメージ画像
    参考買取価格
    2,000円(並品)

    発行:1900年 
    額面:3銭

    1900年に入り日本で初めて発行された記念切手です。額面は3銭のみの一種類しかありません。「大正婚儀記念切手」は大正天皇が皇太子だった際に婚礼を記念して発行され、華やかな結婚式の引き出物の図案が採用されています。大正婚儀記念切手には「志那」や「朝鮮」と加刷されたものがありますが、これは「在外国局切手」と呼ばれるものです。当時、日本の領土として所有していた中国と韓国に開設された国外の郵便局で使われていました。バラ1枚で2,000円~5,000円ほどの価値があります。

  • 「明治天皇銀婚記念切手」の参考買取価格
    明治天皇銀婚記念切手のイメージ画像
    参考買取価格
    5,000円(並品・2銭と5銭のセット)

    発行:1894年 
    額面:2銭/5銭

    日本初の記念切手として有名なのが、「明治天皇銀婚記念切手」です。明治27(1894)年に行われた明治天皇の銀婚を記念して発行されました。額面は2銭と5銭の2種類が存在します。2銭切手が赤色、5銭切手が青色の単色印刷です。明治天皇銀婚記念切手は当初、発行予定がなく記念切手の発行を望んだ新聞投書により政府が動き、急遽発行が決まりました。通常は1~2か月かかる原版を、たった5日で仕上げたことで有名です。100年以上も前の切手のため、美品であれば非常いに高い値段がつきやすい切手です。バラ切手1枚でも美品であれば、2銭切手で8,000円、5銭切手で1万6,000円ほどの価値があります。

  • 国際文通週間「東海道五十三次」蒲原の参考買取価格
    東海道五十三次 蒲原のイメージ画像
    参考買取価格
    2,500円(田型)

    発行:1960年 
    額面:30円

    「国際文通週間」切手とは、文通によって世界の人々と交流し、世界の平和に貢献することが目的で発行される記念切手のことです。日本は記念にすべき第1回目に、浮世絵師として有名な歌川広重の「東海道五十三次」が切手の図柄に採用され、日本画の美しさに世界的な注目が集まりました。「東海道五十三次シリーズ」の切手は国内においても非常に知名度が高く、その中でも特に「蒲原」は高い人気を誇り、静岡にある蒲原宿の様子が情景豊かに描かれています。美品であればバラ1枚でも500円前後、シートであれば2~3万の価格が見込め、「東海道五十三次シリーズ」の中では最も高い価値があります。

記念切手の一覧

バラとシートで金額は違ってくる?

記念切手を買取に出す前にぜひ知っておいて欲しいのですが、他の切手と同様にバラとシートでは価値が異なり査定額が変わることもあります。また大量の切手をバラのまま買取に出すと、お店によっては買取不可の場合もあるので注意が必要です。逆にバラでも事前に仕分けしてから査定に出すことで買取金額UPが狙える場合も!バラ切手の仕分け方法など、詳細は下記リンク先を参考にしてください。

関連記事:バラとシートで査定額が変わる事も

記念切手と特殊切手の違いは?

特殊切手と記念切手は非常に近しい関係があり、特殊切手である一方で記念切手でもあったりと、その境界はあってないようなものになります。基本的には「国家的行事を記念して発行された切手」は記念切手と考え、その他の特殊な切手は特殊切手と覚えておくといいでしょう。

関連記事:特殊切手ってどんな切手の事?

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