「奥の細道」切手シリーズ
投稿日: 更新日:2018年5月15日
コレクションとして人気!奥の細道切手シリーズ
(引用:キッテコム「奥の細道シリーズ 第5集小型シート 紅花」)
「奥の細道」は1987年から1989年にかけて発行された切手のシリーズ。
松尾芭蕉が著作”おくのほそ道”を執筆してからちょうど300年目に完結するように期間を計算して発行された切手です。
60円切手が2枚セットの二種連刷で、左の切手にはに図柄が掲載され、右の切手に句が書かれたものとなります。
ちなみにかの有名な”閑さや 岩にしみ入 蝉の声”は、第5集での発行となります。
奥の細道シリーズ切手の小型シートには、目打ちがありません。
奥の細道シリーズだけでなく、切手の収集用として目打ちを省いたデザインのものが存在します。
このようなデザインが施された切手は”無目打切手”といい、同じく天皇・皇后ご訪欧記念小型シートなどにも見ることが出来ます。
記念切手の保管の面を重要視して、傷みやすい穴あきの目打ちをあえて採用していないデザインとなりますね。
しかしあらかじめ目打ちのある切手のはずなのに目打ちが存在しない切手であればエラー切手となり、相場の何倍もの高い価格がつきます。
奥の細道切手の買取額は?
奥の細道切手シリーズの買取価格は、額面よりも少し高い相場のため、そうプレミアがつく切手ではありません。
しかし全て揃ったコレクションであれば買取価格は上昇、場合によっては高く売ることが可能な切手です。
ちなみに切手サイト「キッテコム」の奥の細道シリーズ第一集の価格は、額面が120円ですが価値は180円となっています。
切手カタログの評価額は未使用・使用済み共に240円となりますね。
10種全て揃った小型シートのコレクションであれば、評価額は4800円となります。
二種連刷の奥の細道切手であっても、全て揃った評価額は4200円となっています。
ちなみにこちらの奥の細道シリーズは、毎回4種の切手の発行、そして小型シートまで加わり
切手の乱発であると批評されたという出来事もありました。
普通に手紙に奥の細道切手を貼っても、切手として認識されなかった例も存在します。
しかし切手の意匠も句も素晴らしいもので、さすがは松尾芭蕉といった印象です。