特殊切手

特殊切手「戦後50年メモリアル 第5集」

投稿日:   更新日:2018年5月15日

本日は、日本が誇るスター「石原裕次郎」や「美空ひばり」が意匠となっている「戦後50年メモリアル 第5集」切手をご紹介します!

特殊切手「戦後50年メモリアル 第5集」は、第二次世界大戦が終結した1945年から1995年までの間の
代表的な人物を意匠とした切手。
アンケートの結果、石原裕次郎と美空ひばり、そして手塚治虫が選ばれました。

「石原裕次郎切手」・「美空ひばり切手」としても有名で、切手ファンはもちろん、歌謡好きな方の間でも有名な切手です。

発行日は1997年1月28日、
発行部数は5000万枚が発行されました。
図柄は6種類で、
石原裕次郎の切手が2種類
美空ひばりの切手が2種類
そして手塚治虫の写真切手が1枚、イラスト切手が1枚となっています。

石原裕次郎切手

石原裕次郎 (引用:日本郵便 特殊切手「戦後50年メモリアル第5集」)

石原裕次郎の切手は「若き石原裕次郎」と「俳優石原裕次郎」の2枚。
「若き石原裕次郎」切手は昭和30年代の写真を意匠としたもの
「俳優石原裕次郎」切手はドラマの際の写真を意匠としたもので、印象の違った2枚となっています。

石原裕次郎は映画「太陽の季節」で、昭和31年にデビューしました。
それから主演を務める映画が連続での大ヒット。一躍昭和を代表する俳優となりました。
最初は映画に多く出演しており、ドラマに力を注ぐようになったのは1970年代から。
かの有名な刑事ドラマ「太陽にほえろ!」も 1972年からの作品、石原裕次郎が主演のドラマですね。

石原裕次郎切手の価格

こちらの切手の販売額は、切手専門店マルメイトさんでは2枚のバラ切手が220円、20面シートが2200円となっています。
さくら切手カタログによると、評価額は未使用品バラ切手が120円、使用済みが30円
連刷ペアであれば未使用品250円、使用済みが90円となります。
しかし評価額がそのまま買取価格になるとは限らないので注意です。
発行部数が5000万枚と多めですので、出回っている数が多くなかなかプレミアがつきにくい切手でもありますね。
しかし切手愛好家の方にも石原裕次郎ファンの方にもと、需要の高い切手であることは間違いありません。

美空ひばり切手

美空ひばり (引用:日本郵便 特殊切手「戦後50年メモリアル第5集」)

特殊切手「戦後50年メモリアル 第5集」に石原裕次郎が採用されるとともに、美空ひばりも選ばれました。
特殊切手「戦後50年メモリアル 第5集」は昭和の代表的な人物を意匠として採用した切手で、
アンケートの結果、石原裕次郎・美空ひばり・手塚治虫の3人が選ばれました。
発行日は同じく1997年の1月28日、発行部数は5000万枚です。
こちらの美空ひばり切手の図柄も2種類。
「悲しき口笛の美空ひばり」切手は、映画の「悲しき口笛」の一場面を図案としたもの、
「歌う美空ひばり」切手は歌を歌っている美空ひばりを図案としたものの2つが発行されました。
謳う美空ひばり切手の写真は、東京ドーム公演の際に撮影したものです。

美空ひばりは幼少期から歌の才能を発揮し、天才少女と称された歌手。
女性初の国民栄誉賞を受賞し、昭和歌謡界を代表する歌手となりました。
大ヒット曲はいくつもありますが、その中でも誰もが知る名曲はやはり「川の流れのように」ではないでしょうか。
「川の流れのように」は、病魔と闘いながら製作した、生涯最後のシングル曲となりました。
こちらの美空ひばり切手の意匠にもなっている東京ドーム公演の際も状態悪く、「命を削って臨んだ」と名高いステージ。
ファンだけにとどまらず、全国民を沸かせた伝説の舞台となりました。

美空ひばり切手の価格

こちらの美空ひばり切手は、切手専門店マルメイトさんの販売価格は単品が220円、20面のシートが2200円です。
評価額はさくら切手カタログによると、バラ切手の新品が120円、使用済みが30円となっています。
2枚の連刷切手であれば、新品250円、使用済み90円の評価額がつきます。
しかし買取をお考えの際は、こちらの評価額が買取価格になるとは限らないので注意が必要です。

手塚治虫切手

手塚治虫 (引用:日本郵便 特殊切手「戦後50年メモリアル第5集」)

手塚治虫切手の発行も同じく、1997年1月28日。
発行部数は5000万枚です。
手塚治虫切手の評価額は石原裕次郎切手、美空ひばり切手と比べて少し高く、
バラ切手の未使用で120円、使用済みで30円ですが
連刷のペアだと未使用が330円、使用済みが120円となります!
この評価額は買取価格にそのまま反映されるとは限りませんが、切手買取店によっては高く買取ってくれるかも知れません。

手塚治虫切手の人気

「戦後50年メモリアル 第5集」切手は、大変人気のあった切手。
東京郵便局での通信販売は1997年の3月28日まで、
つまり他の切手と同じく発行日の2か月後までと決められていましたが、
こちらの手塚治虫切手の在庫が足りなくなり、やむなく2月14日限りで締め切られてしまったほど。

この「戦後50年メモリアル 第5集」手塚治虫切手には、オーダーキャンセルで発行されたものが存在しています。
オーダーキャンセルとは、新しい切手を切手収集家が安く集めることが出来るよう、はじめから消印を押された状態、
つまりあらかじめ使用済み切手の状態で販売されること。
最初のオーダーキャンセル切手は、1986年発行の昆虫シリーズの第一集、
ウスバキチョウとアカスジキンカメムシ切手で、消印があらかじめ印刷されています。

こちらの手塚治虫切手にも同形式のオーダーキャンセルがありますが、
1997年の特殊切手「戦後50年メモリアル 第5集」発売の翌年、
1998年5月18日発売の「戦後50年メモリアル アルバム」を発行するにあたり
手塚治虫切手の在庫が既になかったため、オーダーキャンセルの形を取って増刷されたものとなります。
このアルバムの発売数は5万部となりました。
ちなみに「郵便切手の歩みシリーズ第一集、竜切手の連刷」にも同じ形で発行されたオーダーキャンセル切手があります。


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