切手の豆知識

切手の買取なら”初日カバー”(FDC)?

投稿日:   更新日:2018年5月15日

高い買取額となる「初日カバー」とは?


切手の初日カバーとは、発行日当日の切手が貼られ、切手発行当日の消印が押下されている切手のことを指します。
切手カタログの評価額も通常切手に比べて高値がついている場合が多く、切手買取においても通常品よりもプレミアがつき、買い取り額も高くなる傾向にあります。

syoniti (引用:wikipedia「初日カバー 川瀬巴水による渡辺版初日カバー」)

かつて郵趣が一般的でなかった頃、初日カバーは偶然タイミングが合致することでしか生み出されませんでした。
切手を購入した人が、当日にその切手を郵便に使用した場合ですね。消印は切手の発行日当日に押下されるものとなります。
実際に郵便として使用されたものですので、この初日カバーの場合は”初日実逓カバー”と呼ばれています。
しかし郵趣が一般的になるにつれ、初日カバーは切手愛好家の為のイベントとなり、郵便局も初日限定の消印にて押下するサービスが一般的となりました。
現在初日カバーと呼ばれているものは、初日実逓カバーではなく記念品として扱われています。
初日カバーには、”カシェ”と呼ばれるイラスト入りの、初日カバー専用の封筒も存在します。
カシェ作家として有名なのは、版画家の川瀬巴水ですね。彼が手掛けたカシェは非常に人気があり、状態が悪いものでも高値で買取りされる傾向にあります。
カシェの対照となる、絵柄の入っていない無地の封筒であれば”白封”と呼ばれます。

戦前の切手や古い記念切手であれば、初日カバー品であると相場はぐんと上昇します。
昭和20年以前に発行された切手は初日カバーであると評価が高くなる傾向にあり、買取額も比例して高額となります。
例えば、かの有名なプレミア切手”第5回国体記念”などは、未使用品の単片の評価額が3600円、使用済み単片切手の評価額は3000円なのに比べて、
FDCは27000円となっています。



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