切手のプリント・印刷方法の豆知識
投稿日: 更新日:2018年4月20日
切手の印刷方式にも様々あります
皆さんは、切手のサイトや切手カタログを見ていて、「印刷方式」に注目することはありますか。
切手により最適な印刷方法が導入され、歴史の歩みによってその方式も進化していきました。
切手カタログにも印刷方式は欠かさず掲載されています。
日本郵便のホームページの切手紹介であれば、版式刷色と表記されていますね。
「グラビア5色」や「オフセット5色」など、切手により様々な印刷方法が採用されています。
本日は、切手の印刷方式について少しだけ執筆していこうと思います!
印刷方式により最適な用紙が採用され、
凹版印刷とは、1平方cmあたり1トンもの力で圧をかけても潰れないような強い紙が使われています。
グラビア切手には、小さな斑点がしっかりと印刷されるよう平滑でインクがよく吸収される性質の用紙が用いられるようです。
色合いもインクがよく映えるよう、白色度の高いものが採用されています。
鮮やかなオフセット印刷の切手も同じくですが、印刷の際に剥離してしまわないように丈夫な紙が使われています。
ありのままを描ける「グラビア方式」切手
色合いが多彩で美しい切手といえばグラビア印刷の切手というのが一般的ですね。
風景や絵画の切手をはじめ、今も数多くがグラビア方式での印刷となっています。
グラビア印刷とは、実は元々凹版印刷の一種。
写真を細かな升目に分割し、明るい箇所と暗い箇所に分けてへこみを作成し、そのへこみにインクを詰めて印刷するといった方式です。
発案したのはチェコのクリッシュという方で、1879年に発明されました。
1890年には写真術を用いたグラビアスクリーンを使用し、ありのままを描くことに成功したようです。