切手の豆知識

世界の「ふるさと切手」?

投稿日:   更新日:2018年4月20日

前回の記事では、ふるさと切手について少し執筆しました。
これから少しずつ、ふるさと切手についての記事も増やしていけたらと思います!

世界の「ふるさと切手」とは


さて日本では「ふるさと切手」があると紹介しましたが、海外でもそのような位置づけの切手が発行されています!
切手は原則各国の郵政局からの発行となりますが、必ずしも1つの国に郵政当局が1つだけとは限りません。
UPUには、各国の「郵政庁」から発行出来ると定められているからです。
そのため、地方郵便局や植民地の郵便局からでも発行が可能となります。
かつての日本でも、第二次世界大戦終了直後の台湾において、台湾地方切手が発行されたという歴史があります。
台湾地方切手は、3銭、5銭、10銭の三種類。
しかし発行からすぐに中国に接収されており、出回った期間は非常に短いものとなりました。

近年では収入を上げるため、地方郵便局から「地方発行切手(ローカル切手)」なるものを発行することが多いようです。
このローカル切手に、日本のふるさと切手が含まれているんですね。

イギリスは植民地を現在も多く所持していますので、それぞれの土地でイギリス本土の切手を使うというのは大変不便。
本国が遠い場合、わざわざ切手を輸送しなければならないからです。
その為、それぞれの植民地に各々の切手の発行を認めています。


イギリスのローカル切手


ローカル切手を数多く発行しているのはイギリスですが、世界初のローカル切手を発行したのもイギリス。
1847年、イギリスの植民地であったモーリシャスからの発行となりました。
mo-risyasu (引用:スタマガネットONLINE SHOP)

「モーリシャスのポストオフィス切手」と呼ばれるこちらの切手、
非常に高値で買取され、入手も大変困難なものです。

イギリス国内でもローカル切手は発行されています。
「地方切手」と呼ばれる切手は、女王の横顔と紋章が図案として採用されており、
紋章は北アイルランド、スコットランド、ウェールズの3種類があります。

tiohukitte (引用:すてきな郵便屋さん ciel)

画像はウェールズの龍の紋章のものです。

それぞれ島国を持つ国では地方切手の発行も盛んですが、
アメリカの場合は、所持している地区での切手発行は認めていません。
国により切手も様々ですね。



参考サイト

  • http://www.yushu.co.jp/shop/g/g577105/
  • http://zakka-zakka.ocnk.net/news?page=22



TOP